山形県鶴岡市東方の山峡に位置する羽黒山は、西の祓川(ハライガワ)と東の立谷沢川(タチヤザワガワ)にはさまれた海抜414mのゆるやかな丘陵である。
出羽三山のうち月山(ガッサン)・湯殿山(ユドノサン)の両神社は人煙から遠く離れ、冬は深い豪雪のために参拝が困難であった。 そのため、羽黒山々頂の出羽神社を月山・湯殿山の里宮として豪壮な合祭殿を建立し三山の祭神を合祀し本社としている。
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出羽の国の国御霊である伊氏波(イデハ)神と穀物霊である稲倉魂命(イナクラタマノミコト)が鎮まる羽黒山は、三山の神々を合祀する山であると同時に、古来、大堂・本社とも称せられ羽黒修験道の拠点として栄え、今も四季を通じて参拝者は後を断つことがないという。
静かに聳え立つ五重塔周辺の杉木立の中で同化するように一人佇むと、からだの中に次第に漲る力を感じた。ここは、パワースポットだ。
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