子供の頃にザリガニを釣った場所を想い起こす
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合掌造りの屋根は、太い合掌桁によって支えられている。合掌桁の下端は、独楽の軸先のように削ってあり、この部分をコマジリと呼んでいる。
コマジリを合掌梁の穴に差し込んで、幾つもの合掌桁が立ち並ぶ。この合掌桁が構成する正三角形が、重心を左右へと分散して安定した構造を保つのだ。
合掌桁を補強するために、その外側に横木のヤナカ、縦木のクダリという丸太を数多く通し、さらにスジカイも加えて、屋根の骨格が完成する。ヤナカとクダリを結び付けるのには、「ネソ」(学名マンサク)と呼ばれる柔軟性に富んだ木が使われる。ネソはそのほか、棟を形成する茅を縛るためにも用いられる。わら縄やネソで縛る場所は1,500ヶ所にもなるという。
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